【カロリー制限で痩せたのに眠れない?】夜中2時に目が覚めるあなたへ
- 陽正 橘山
- 10月21日
- 読了時間: 4分

「夜中の2時半に目が覚めて、そのあと寝られない…」
「せっかく痩せたのに、なんか体調がおかしい」
──そんなこと、ありませんか?
頑張ってカロリー制限をして、体重は落ちた。
でもなぜか、眠りが浅くなったり夜中に目が覚めるようになった。
実はこれ、**“痩せたサイン”ではなく“エネルギー不足のサイン”**かもしれません。
この記事では、なぜカロリー制限で睡眠が乱れるのか、
そして“夜中に起きてしまう人”がすぐできる対策を、科学的根拠をもとに解説します。
なぜ、カロリー制限すると夜中に目が覚めるのか?
ポイントは「体が飢餓モードになっている」こと。
ハーバード大学の研究によると、摂取カロリーを急激に減らすと、
体は“生命維持”を優先し、交感神経が優位な状態が続きます。
つまり、日中は集中できても、夜になるとリラックスできず、眠りが浅くなるのです。
また、レプチン(満腹ホルモン)とグレリン(食欲ホルモン)のバランスも崩れ、
夜中に「お腹すいた」と脳が錯覚して、目が覚めてしまうことも。
✔️ 一晩中ぐっすり眠れないのは、意志の弱さではなく“生理的反応”です。
【1】「夜間低血糖」が眠りを邪魔している
極端なカロリー制限や糖質制限をすると、
夜中に**血糖値が下がりすぎる「夜間低血糖」**を起こすことがあります。
血糖値が下がると、脳は「危険」と判断してアドレナリンを分泌。
結果、心拍数が上がり、夜中に目が覚めてしまうんです。
👉 対策
寝る1〜2時間前に、
ホットミルク
バナナ半分
くるみやナッツ少量
など“血糖を安定させる軽食”を摂るのがおすすめ。
【2】「痩せホルモン」だけでなく「睡眠ホルモン」も減っている
体脂肪を落とすためにカロリーを抑えると、
脂肪だけでなく、ホルモンの材料となるコレステロールやアミノ酸も減少します。
すると、睡眠をつくるセロトニン→メラトニンの合成がうまくいかなくなる。
つまり、「寝ようとしても眠気がこない」という状態に。
特に夜の炭水化物を抜きすぎると、セロトニンが作られにくくなります。
👉 対策
夜は少量の糖質+タンパク質をセットで。
例:
小さなおにぎり+豆腐味噌汁
オートミール+ゆで卵
【3】深夜2時に目が覚めたら“無理に寝ようとしない”
「また起きちゃった…」と焦るほど、眠れなくなります。
スタンフォード大学の研究では、**「眠れないことを気にするほど不眠が長引く」**ことが分かっています。
👉 対策
もし夜中2〜3時に起きてしまったら、
部屋の照明をつけず、
深呼吸を5回
軽くストレッチ(肩回しや首まわり)
それでも眠れなければ、
温かい白湯を少し飲んで「リセット」してから再入眠を試みましょう。
無理に寝ようとせず、「休んでるだけでもOK」と思うのがコツです。
【4】“寝る前ルーティン”で副交感神経をオンにする
「夜にリラックスできていない」のも原因のひとつ。
寝る前のスマホや仕事メールは、脳を覚醒状態に保ちます。
寝る前の10分ルーティンで、副交感神経を優位にしてあげましょう。
おすすめルーティン:
22:30〜23:00 照明を少し暗くする
23:00 白湯 or カモミールティーを飲む
23:10 呼吸法(4秒吸って→7秒止めて→8秒吐く)
23:15 ベッドに入る
たったこれだけでも、自律神経が整い、睡眠の質が改善します。
【5】それでも眠れないなら「栄養バランス」を見直そう
眠りと栄養には密接な関係があります。
ビタミンB群、マグネシウム、トリプトファンなどが不足すると、
睡眠ホルモンが作られにくくなります。
おすすめ栄養素と食材:
トリプトファン:鶏むね肉、豆腐、納豆
ビタミンB6:バナナ、鮭
マグネシウム:ナッツ類、ほうれん草
「痩せたけど不調」にならないためにも、
“削る”だけでなく“整える食事”を意識してみてください。
まとめ:体は正直。眠れないのは「もう少し食べて」のサイン
カロリー制限で痩せたのに眠れなくなるのは、
「体がSOSを出している」証拠です。
眠りを取り戻すためには、
夜の軽食で血糖を安定
炭水化物とタンパク質を適度に摂る
寝る前10分のルーティンを整える
たったこれだけで、夜中に目が覚める頻度はぐっと減ります。
睡眠が整うと、代謝・肌・メンタルもすべて好転します。
今夜から、体にやさしい選択をしてみましょう。
「眠れない夜」は“我慢”ではなく“調整”のサイン。
今すぐ試してみてください。
ご相談・体験の予約はこちらから📩
HP右上の三本線タップ →「問い合わせ」→「体験」とお申し込みください☺︎
参考文献
Spiegel, K. et al. (2004). Leptin levels are dependent on sleep duration: Relationships with sympathovagal balance, carbohydrate regulation, cortisol, and thyrotropin. The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism.
Harvard Health Publishing (2023). How calorie restriction affects sleep quality and metabolism.
Stanford Center for Sleep Sciences (2022). Behavioral approaches to insomnia management.
National Institutes of Health (NIH). Nutritional deficiencies and sleep quality: a systematic review.




コメント