【肩こりの時にマッサージ・ストレッチをしてはいけない時】
- 陽正 橘山
- 10月25日
- 読了時間: 4分

「その重だるさ、揉んだら逆に悪化するかも?」
「肩こりがひどくてマッサージに行ったのに、翌日もっとダルくなった」
「ストレッチを頑張ったら、逆に首が回らなくなった」
そんな経験、ありませんか?
実はそれ、“ケアのやり方が間違っていた”というより、今の身体の状態に合っていなかっただけかもしれません。
筋肉がカチカチに固まっている時や、炎症が起きている時に無理にほぐそうとすると、体は「防御反応」を起こし、かえって硬さや痛みが強くなることがあります。
この記事では、
「マッサージやストレッチを“しない方がいい”タイミング」
「代わりにどうケアすればいいのか」
を、わかりやすく解説していきます。
① 強いマッサージで“揉み返し”が起きる理由
〜固まりすぎた筋肉は戦闘モード〜
肩や首の筋肉がガチガチの時、それは「筋肉が疲労しきって緊張を解けない状態」。
この状態で強く押すと、筋肉は「外からの攻撃」と判断し、炎症を起こします。
これがいわゆる**“揉み返し”**です。
論文(Journal of Bodywork and Movement Therapies, 2018)によると、過剰な圧刺激は筋線維の微小損傷を招き、回復までに数日を要することが報告されています。
👉 こんな時は要注意!
触るだけで痛いほど張っている
首を動かすとズキッと痛む
寝不足やストレスで体が重い
こういう時は「押す」よりも「温めて休ませる」が正解です。
肩甲骨周りや首を温めて血流を促すだけでも、筋肉の緊張はかなり和らぎます。
② ストレッチが逆効果になる時
〜伸ばすより“ゆるめる”〜
ストレッチも万能ではありません。
特に、筋肉が炎症を起こしている時や、慢性的に硬くなりすぎている時は逆効果になることがあります。
たとえば、デスクワークで肩がカチカチの状態。
そこに無理やり「グイッ」と伸ばすと、筋繊維をさらに引き裂いてしまうリスクも。
実際、理学療法の研究(Clinical Rehabilitation, 2020)では、急性期のストレッチが炎症マーカー(CK値)の上昇を引き起こす可能性があるとされています。
💡おすすめは「呼吸+軽い動き」
肩をすくめてストンと落とす
深呼吸をしながら腕を回す
背中を丸めて前屈する
“伸ばす”より“ほぐす”くらいの気持ちでOKです。
③ そもそも「肩こり=筋肉」だけじゃない
〜胃腸・睡眠・呼吸の乱れが隠れ原因〜
肩こりの根っこには、内臓疲労・ストレス・浅い呼吸などの要因もあります。
たとえば:
夜遅くまでスマホ → 自律神経が乱れる
冷たい飲み物ばかり → 胃腸が冷えて筋肉の血流が低下
呼吸が浅い → 酸素が不足して筋肉が緊張
つまり、どんなにマッサージしても体の中が整っていなければ再発するんです。
そんな時は、まず「生活の土台」を見直すことが大切。
・寝る前1時間はスマホを見ない
・お風呂に10分浸かる
・常温の水を飲む
こうした小さな習慣が、翌日の肩こりを左右します。
④ 正しいケアの順番
〜マッサージの前に“流れ”をつくる〜
「ほぐす前に、流す」
これが肩こりケアの鉄則です。
順番としては👇
温める(血流を促す)
軽く動かす(関節を回す・深呼吸)
軽く押す・さする(筋肉を安心させる)
ストレッチ(最後にゆっくり)
この流れを守ると、筋肉は防御反応を起こさず、自然と緩んでいきます。
たとえば夜、お風呂上がりに軽く肩を回して、タオルで首筋を包んで温めながら深呼吸。
それだけで翌朝の軽さが全然違います。
⑤ マッサージ以外でできる肩こりケア
〜「流す・温める・整える」でリセット〜
マッサージが合わない時におすすめのケア方法👇
温熱療法(蒸しタオルやカイロ)
→ 血流を促して筋肉の酸欠状態を改善
軽いウォーキング
→ 揺れで全身の循環が良くなり、肩の硬さも解消
呼吸のリセット
→ 胸を開いて深呼吸するだけで副交感神経が優位に
プロテインやBCAAの摂取
→ 筋修復に必要な栄養を補い、回復を早める
「押す・伸ばす」だけがケアではなく、“整える”ことが一番の近道です。
まとめ:強く揉むより、整える習慣を。
肩こりの時に必要なのは「力」ではなく「順番」と「タイミング」。
マッサージやストレッチがダメな時は、体が“もう限界”ってサインを出してる時です。
そんな時は、
温める
深呼吸する
しっかり寝る
たったこれだけで、体は自然と回復していきます。
ご相談、体験の予約はこちらから受け付けております📩
HPの右上三本線タップ → 「問い合わせ」 → 「体験」と申し込んでください!
肩こりや体調の根本改善を目指したい方、お待ちしています☺︎
今すぐ試してみてください。✨
🧾 参考文献
Journal of Bodywork and Movement Therapies, 2018
Clinical Rehabilitation, 2020
日本整形外科学会「筋肉疲労とマッサージの関係性」
厚生労働省 e-ヘルスネット「肩こりの原因と予防」




コメント